この疾患に対する当院の治療方針を、説明します。
1 | 転位(骨折部位のずれぐあい)がひどい場合は痛みが強いので気分が悪くなる事が有りますので救急を要す場合は最優先で診察させていただきます。 |
2 | 全身状態のチェック(ショックになっていないか)、救急処置が必要です。 |
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3 | レントゲン撮影
転位の状態はどうか、保存療法(ギプス固定)でよいか、観血療法(手術)が必要です。 |
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4 | ギプス固定(約4〜6週間)
局所麻酔をして、レントゲン透視下で、徒手整復(ずれをなおす)後ギプス固定施行腫れのひどい場合は、一時的にシーネ固定等で様子を観て後日ギプス固定します。
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5 | 経皮的鋼線固定術後ギプス固定
局所麻酔をして、レントゲン透視下で、徒手整復してもギプス内でずれてきそうな場合は、切らずに直接皮膚から鋼線(1〜2本)を刺して骨折部を留めてすぐギプス固定(皮膚の上へだしてある鋼線は約4〜6週間後抜きます)、全身麻酔や入院は必要ありません。 |
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6 | リハビリ訓練
ほとんど必要ありませんが、ギプス除去後1〜2週間経過観察して動きが悪い時は当院で積極的にリハビリをします。
受傷後8週ではほぼ全快です。 |
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◆ 患者様へのアドバイス
骨折は初期治療で決まります、ぜひ骨折のプロの整形外科専門医におまかせください。
民間療法での治療はお勧めできません、変形治癒(ゆがんでつく)した時は動きが悪くなったり、痛みが残ったりしますので要注意です。
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